平成29年度科学技術人材育成費補助事業 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)事業実施機関
共同実施機関・メンバー機関での取組について

広島大学 大学院先端物質科学研究科 加藤節

広島大学 大学院先端物質科学研究科 助教
(現所属は大学院統合生命科学研究科)

仕事の内容

広島大学の先端物質科学研究科(現所属:統合生命科学研究科)で、テニュアトラックの助教というポストで研究を行っています。
研究内容は微生物学が専門で、1細胞定量解析手法を用いて微生物の新たな性質を明らかにすることを目的とした研究を行っています。具体的に言うと、小さな微生物を顕微鏡で観察し、1個1個の細胞の振る舞いを
詳しく解析しようというものです。1細胞解析を行うと、たくさんの細胞を集団としてとらえた時とは異なる結果が得られることがあります。こうして発見された微生物の性質をうまく利用することで、世の中に役
立つような研究に展開できたらと考えています。
学生や博士研究員だったころとは違い、今は自分の研究のための研究費を自分で獲得しないといけません。
責任やプレッシャーもありますが、とてもやりがいのある仕事です。

仕事のやりがい

研究の楽しいところは、世界で初めて新しい現象を発見できることです。他の人が今まで気づいていなかったことを自分が発見した(と思った)時には、とてもわくわくします。
また、他の研究者の方々との交流もとても楽しいものです。自分の研究アイデア、データを発表するときはいつも緊張しますが、「面白かった」「この点を変えるともっと良い研究になる」などのご意見をいただけると、励みになります。

学生へのアドバイス

学生の皆さんの未来には多くの可能性があります。進路を考える時には、色々な世界があるということを是非知ってください。その上で、自分の興味や優先順位はどこにあるのかを考えながら選択すると良いのではないでしょうか。迷うことがあれば、身近な人に相談してみましょう。人の意見を聞くことで、自分の求めるものが見えてくると思います。

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