平成29年度科学技術人材育成費補助事業 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)事業実施機関
共同実施機関・メンバー機関での取組について

広島大学 宇宙科学センター 稲見 華恵

広島大学 宇宙科学センター 助教

現在のお仕事及び経歴は?

広島大学の宇宙科学センターで助教として学生とともに天文学の研究をしています。宇宙の中にある銀河がどのようにして生まれ、成長し、進化していくのか、特に赤外線で明るい銀河をテーマに研究を進めています。学士時代に天文学に最も近い分野である物理学を学び、大学院から天文学の研究を始めました。大学院生の時にはNASAスピッツァー赤外線望遠鏡のフェローシップ等に採択され、米国カリフォルニア工科大学で近傍宇宙にある赤外線銀河の研究に取り組みました。その後、米国アリゾナ州にある国立光学天文台および仏国のリヨン天文物理学研究センターにて銀河の研究を続け、今こうして広島大学に至ります。

研究環境として評価できる点は?

広島大学は日本の中でも天文学をリードする大学で、学内に望遠鏡を持ち、いつでも観測できることが大きなアドバンテージです。また、定期的に望遠鏡を使った観望会やサイエンス・カフェといった気楽な講演会など、一般の方と一緒に天文学を楽しむイベントを開き、研究者が自分の専門分野だけを深めていくのではなく、積極的に社会とつながり、開かれた研究活動を目指しています。

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